発育・口育
発育・口育
きれいな歯並びと健やかな成長のために、
赤ちゃんの頃からできること
お子さまのお口の成長は、歯が生えてから始まるものではありません。
赤ちゃんは、生まれてから「吸う」「飲み込む」「噛む」「食べる」「話す」といった経験を重ねながら、舌や唇、お口周りの筋肉、顎などを少しずつ発達させていきます。
さらに、お口の成長には授乳や離乳食だけでなく、呼吸・姿勢・抱っこの仕方・身体の使い方なども関係しています。
当院では、むし歯や歯並びだけを見るのではなく、お子さま一人ひとりの成長段階に合わせて、お口の機能を健やかに育てる「発育・口育」を大切にしています。
「口育」とは?
「口育」とは、食べる・飲み込む・呼吸する・話すといった、お口が本来持っている機能を健やかに育てていく考え方です。
成長期のお子さまでは、
-
舌の位置
-
唇の閉じ方
-
噛み方
-
飲み込み方
-
姿勢
-
鼻呼吸
-
顎の発育
などが互いに関係しています。
歯並びが悪くなってから歯だけを動かすのではなく、成長段階から「お口を正しく使えているか」に目を向けることが大切です。
歯みがきはいつから始める?
歯みがきは、歯が生えてから突然始めるのではなく、赤ちゃんの頃から少しずつ「お口を触られること」に慣れてもらうことがポイントです。
まずはお口を触られることに慣れましょう
まだ歯が生えていない時期には、本格的な歯みがきは必要ありません。
頬や唇、お口の周りをやさしく触りながら、顔や口を触られることに少しずつ慣れてもらいましょう。
この時期から慣れておくことで、歯が生えてからの仕上げみがきも始めやすくなります。
最初の乳歯が生えてきたら歯みがきスタート
最初の乳歯が生え始めたら、まずはガーゼなどでやさしくぬぐうことから始めます。
お口の中を触られることに慣れてきたら、乳児用の歯ブラシへ移行していきましょう。
少なくとも1日1回は、保護者の方による仕上げみがきを習慣にしていくことをおすすめします。
「自分でみがく+仕上げみがき」へ
奥歯が生えてくると、むし歯になりやすい場所も増えてきます。
お子さまが自分で歯ブラシを持ちたがるようになったら、その気持ちを大切にしながら、最後は保護者の方が仕上げみがきをしてあげましょう。
無理に押さえつけるのではなく、できるだけ「歯みがき=嫌な時間」にしないことも大切です。
きれいな歯並びのために、
赤ちゃんの頃からできること
歯並びは、遺伝だけで決まるものではありません。
顎の成長や舌・唇の使い方、呼吸、姿勢、食べ方など、さまざまな要素が関係しています。
そのため、歯が生え揃う前から日常生活の中でできることがあります。
赤ちゃんの身体を無理に反らせず、身体が安定する姿勢を意識しましょう。
赤ちゃんが無理のない姿勢で「吸う・飲み込む」という動きを行える環境を整えることが大切です。
「○か月になったから次の段階へ」と月齢だけで判断するのではなく、唇・舌・顎の動きなどを確認しながら進めていきましょう。
ハイハイや外遊びなど、全身を使った運動も身体や姿勢の発達につながります。
成長に合わせて、一口サイズに切ったものだけではなく、自分の前歯で食べ物を噛み取る経験も取り入れていきましょう。
歯の生え方・お口の発達に
合わせた離乳食
離乳食を進めるときに大切なのは、月齢だけではなく「今、お口がどのくらい発達しているか」を見ることです。
舌や唇、顎の動きを確認しながら、お子さまの成長に合った食べ方を経験させていきましょう。
舌は主に前後に動く時期です。
なめらかにすりつぶしたものなど、無理なく飲み込める食事から始めます。
舌を上下に動かし、舌と上顎を使って食べ物をつぶせるようになってきます。
舌でつぶせる程度のやわらかさを目安にしましょう。
舌を左右にも動かせるようになり、食べ物を歯ぐきへ運んで噛む動きが発達していきます。
歯ぐきでつぶせる程度の硬さへ少しずつ移行します。
自分で食べ物を持ち、前歯で噛み取ることで、自分に合った一口の量を少しずつ覚えていきます。
手・目・お口を連動させる大切な経験にもなります。
乳歯が生え揃ってきたら、成長に合わせて、さまざまな硬さ・大きさ・形の食べ物を経験させていきます。
「やわらかいものばかり」「小さく切ったものばかり」にならないよう、お子さまの発達を見ながら食べ方を育てていきましょう。
息育(口育)
「お口ポカン」になっていませんか?
食べ方だけでなく、普段どのように呼吸しているかも、お口の成長を考えるうえで大切なポイントです。
安静時には、鼻で呼吸し、唇が自然に閉じ、舌が上顎側の適切な位置にある状態が望ましいとされています。
口呼吸が習慣になると、舌の位置やお口周りの筋肉のバランスに影響し、歯並びや顎の発育に関係する場合があります。
このような場合はご相談ください。
-
いつも口が開いている
-
寝ているときにいびきをかく
-
朝起きると口や喉が乾いている
-
食事中にクチャクチャ音がする
-
唇を閉じると顎に力が入る
-
前歯の歯並びが気になる
-
舌が前に出る
-
口呼吸をしていることが多い
当てはまるものがある場合には、お口だけでなく鼻の状態なども含め、原因を確認することが大切です。
足育
お口だけでなく、姿勢や身体の成長にも
目を向けます
お口の機能は、身体や姿勢と切り離して考えることはできません。
身体を支える足元が安定し、適切な姿勢を保てることは、食事中の姿勢やお口の使い方にも関係しています。
成長期には、
-
裸足で身体を動かす
-
ハイハイを十分に経験する
-
食事中に足元が安定する環境をつくる
-
外で身体を使って遊ぶ
-
足に合った靴を選ぶ
など、お口だけでなく全身の発達にも目を向けていきましょう。
小児矯正について
当院では、「前歯が曲がっている」「歯が重なっている」といった歯並びだけを見て、矯正治療の必要性を判断するわけではありません。
お子さまの成長段階に合わせて、
-
年齢
-
乳歯・永久歯の生え方
-
顎の成長
-
上下の噛み合わせ
-
出っ歯・受け口などの状態
-
永久歯が並ぶスペース
-
舌や唇の癖
-
指しゃぶりなどの習癖
-
口呼吸
-
お口周りの筋肉の状態
-
矯正装置を適切に使用できるか
などを総合的に確認します。
成長段階に合わせた小児矯正
お子さまのお口の状態や成長段階によって、必要なアプローチは異なります。
乳幼児期からお口の発育をサポート
お子さまの成長段階に合わせ、お口の機能や顎の発育をサポートしていきます。
顎・顔面の成長から歯並びを考える
歯だけを見るのではなく、顎や顔面の成長にも目を向けながら、将来の歯並びや噛み合わせを考えていきます。
混合歯列期から歯並びを整える
乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」のお子さまを対象とした、マウスピース型の矯正治療です。
「何歳から矯正する?」と
悩む前に、一度ご相談ください
お子さまのお口の成長には個人差があります。
そのため、「○歳になったら矯正を始める」と一律に決めることはできません。
歯並びが気になる場合はもちろん、
「いつも口が開いている」
「噛み方が気になる」
「永久歯がきれいに並ぶか心配」
「矯正を始めるタイミングを知りたい」
といった段階でも、お気軽にご相談ください。
現在の歯並びだけではなく、お口の機能や顎・身体の成長も確認しながら、お子さまに合った方法を一緒に考えていきます。